育児が辛い…産前産後のメンタルヘルス
妊娠から出産、産後の育児期にかけては、女性にとって身体も環境も変化が大きい時期です。劇的な身体の変化に影響を受けて、心も揺れて不安定になります。目には見えにくいママの心の健康についてお話しします。
妊娠・マタニティから出産、そして、産後の身体の変化
妊娠中はお腹の中で成長する赤ちゃんを守って出産に適応するために、出産後は赤ちゃんを元気に育てるために、女性の身体はいろいろな変化を経験します。また、産後は赤ちゃん中心の生活になって、頑張りすぎてしまうママも。身体と環境の変化に、心も疲れやすくなりがちです。「子育てに疲れたな」「子どもを育てるのって辛いな」「育児なんて、うんざり」…そう感じた時にこそ、無理しないで。ママ自身の心や身体のことを大切にしましょう。ママが健康でいることが、赤ちゃんの健やかな成長につながります。
ホルモン分泌の働きが大きく変わる
産前産後は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスが大きく変化します。胎盤ができるとともに数値が大きく上昇・安定し、胎盤が出る産後は急激に下降。この変化に身体がついていかないと、不調を感じてしまいます。
普段の月経中もこの女性ホルモンは上下するので、イライラしたり、集中力をかいたりします。それが、産後は普段の月経の約100倍以上の高さから急降下するので、ママの身体が変化に追いつかないのも仕方ないことなのです。
出産疲労が回復されないまま、赤ちゃん生活の生活リズムに
産後すぐから赤ちゃん中心の生活になりますよね。そのため、どうしても睡眠不足になり、慣れないお世話や初めての出来事もいっぱいです。赤ちゃんを守るために知らず知らずのうちに緊張を感じ、疲れがたまってしまいます。自分が思う以上に頑張りすぎているママも多いことでしょう。
ママの身体を休めることを第一にして
「私がやらなきゃ」と思わずに、ママも休むことを心掛けましょう。ママが健康でいることが、赤ちゃんの健やかな成長につながるのですから。