病院に行く目安は? 受診するか迷ったら 大人編
病気で受診するべきか悩んだら
病院に行った方がいいのか、行くならば、救急車を呼んだ方がいいか、自分で病院やクリニ ックを受診した方がいいか、どれぐらい急いで受診した方がいいかなどについて判断すること は、なかなかむずかしいものです。
受診の目安に迷ったら
病気になった時、迷うポイントは下記の3点かと思います。
★病院やクリニックに行った方がいいかどうか?
★行くなら急いだほうがいいのか?待てるのか?
★救急車を呼んだ方がいいかどうか?
自分で病院に行くべきか、受診した方がいいのか、受診の目安に迷った場合、まずは救急相談センターにまず相談してみましょう。小児救急電話相談(#8000)というのを聞いたことがあるでしょうか?子供向けの病院受診で迷った際の救急電話は#8000ですが、大人向けの電話相談窓口は#7119となります。救命救急安心システム(#7119)です。
自宅での病気のほか、外出先・旅先でも急な体調の変化やケガをした場合に、病院へ行くべきか、受診した方がいいのか場合があると思います。「#7119」を覚えていれば安心してお出かけでき、非常に便利ですよ。
大人が受診するか迷ったら、 #7119 に電話して聞けばいいのね
#7119は全国対応?
平成30年10月1日現在 の総務省消防庁の調査によると、下記の地域で#7119を実施しています。
宮城県、 茨城県、 埼玉県、 東京都、 新潟県、 大阪府内全市町村、 奈良県、鳥取県、 福岡県
※一部実施
札幌市周辺、横浜市、 神戸市、田辺市周辺
※【平成30年度以降、実施予定の団体】
広島市周辺 ※奈良県、福岡県については、事業の位置づけについて整理中
#7119ではどんなことをしてくれるのか?
救命救急システムとは、けがや病気をした時に相談できる電話相談システムです。
下記内容を相談することができます。
★病院やクリニックに行った方がいいかどうか?
★行くなら急いだほうがいいのか?待てるのか?
★救急車を呼んだ方がいいかどうか?
判断に迷った場合は具体的に下記内容が相談できるので、自己判断で迷ったときには心強いですね。
【事業内容】
■#7119へ電話すると相談員や看護師、医師から電話でアドバイス受けることができます。
■病気や怪我の症状を把握してもらえ、緊急性、応急手当の方法や受診手段、適切な医療機関について助言してもらえます。
■相談内容に緊急性があった場合、直ちに救急車を出動させる体制を構築しているので安心です。
■原則、#7119番は24時間365日体制です。
#7119にかけたあとの流れは?
#7119へ連絡すると、音声ガイダンスがが流れるので適切な番号を選びます。
「1」を選んだ場合「救急医療機関を案内」
オペレーターが症状に応じ、診療科や医療機関を案内してくれます。
「2」を選んだ場合「救急相談を案内」
相談員が初期対応し必要に応じて看護師が症状をうかがいます、病院へ行くべきか救急車を利用すべきか案内してくれます。
ガイダンスではなく直接、相談員や看護師が対応される場合もあるようです。
#7119対象外の地域に住んでいる人は
#7119がダメな場合は、 Q助 を頼りにしよう♪
もし、お住まいの地域が#7119対象外だった場合は、総務省のQ助をおすすめします。Webもしくは、スマホアプリ上で該当する症状及び症候を画面上で選択していくと、緊急度に応じた必要な対応が表示されます。
その後、医療機関の検索(隣県の情報も閲覧できるように、厚生労働省の「医療情報ネット」にリンク)や、受診手段の検索(一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の「全国タクシーガイド」にリンク)を行うことができるので、とても便利です。
Q助(全国救急受診アプリ)助(全国救急受診アプリ)Web版:http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/filedList9_6/kyukyu_app.html |
ためらわず、救急車を呼んでほしいサイン(夜間救急 受診 目安 大人)
下記の表のような症状がある場合、早急に受診することをおすすめします。
<早急に受診を!目安一覧表~夜間救急 受診 目安 大人~>
顔 |
・顔半分が 動きにくい、あるいはしびれる |
手足 | ・突然のしびれ ・突然、片方の腕や足に力が入らなくなる |
頭 | ・突然の激しい頭痛 ・突然の高熱 ・支えなしで立てないぐらい急にふらつく |
胸や背中 | ・突然の激痛 急な息切れ、呼吸困難 ・胸の中央が締め付けられるような、または圧迫 されるような痛みが 2~3分続く ・痛む場所が移動する |
腹 | ・突然の激しい腹痛 ・持続する激しい腹痛 ・吐血や下血がある |
【その他の症状】
・意識の障害
・意識がない(返事がない)又は おかしい(もうろうとしている)
・ぐったりしている けいれん
・けいれんが止まらない
・けいれんが止まっても、 意識がもどらない けが
・やけど
・大量の出血を伴う外傷
・広範囲のやけど 吐き気
・冷や汗を伴うような強い吐き気 飲み込み
・食べ物をのどにつまらせて、 呼吸が苦しい
・変なものを飲み込んで、 意識がない 事故
・交通事故にあった(強い衝撃を受けた)
・水におぼれている 高所から転落
◎その他、いつもと違う場合、様子がおかしい場合
※参考資料:救急車を上手に使いましょう~救急車 必要なのはどんなとき?~消防庁
最終的にはご自身の判断です
症状が軽く、翌日まで様子を見て良いか迷うことも多くありま す。まずは休日急病診療所などで医師の診察を受けて判断して貰 うことも大切です。一方頻度は少ないですが、すぐに重い症状が 出て救急車を頼んで総合病院に行く場合もあります。これらの最 終判断は、ご自身が考えます。普段から病気に ついての知識と準備が大切です。